鉱床生成区(読み)こうしょうせいせいく(その他表記)metallogenic province

改訂新版 世界大百科事典 「鉱床生成区」の意味・わかりやすい解説

鉱床生成区 (こうしょうせいせいく)
metallogenic province

同一の成因をもつ鉱床が集中的に生成している地域をいう。鉱床は火成作用,堆積作用などにより生成されるので,ある時期にある一定の性質をもった火成作用や堆積作用が及んだ地域に相当する。地域の広がりは作用によりまちまちであるが,大陸間にまたがるような大規模なものから,日本列島程度の規模のものまでをさし,これよりも小規模なものは鉱産地方あるいは鉱産域などと呼んでいる。大規模な鉱床生成区の一例として縞状鉄鉱層をもつ大陸の楯状地があげられる。これは先カンブリア時代に海水から沈殿・堆積したもので,この作用は全地球に及んでいる。中規模の例は,中国の南東部からタイ,ミャンマー,マレー半島にかけてみられるスズタングステンの鉱床生成区で,これはある特定の性質をもった花コウ岩質マグマの活動の産物である。日本では東北地方の日本海側から山陰地方にかけて分布する黒鉱鉱床が一つの鉱床区を形成している。これは新第三紀のデイサイト質マグマの海底火山活動が及んだ範囲に相当している。
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関連語 英彦 島崎 関根

最新 地学事典 「鉱床生成区」の解説

こうしょうせいせいく
鉱床生成区

metallogenic province

一つないし二つの鉱床生成期にまたがり,特定の成因型の鉱床群によって特徴づけられる造山帯または同程度の規模の楯状地に対応する鉱床賦存地域。従来は,同一の成因型系列の鉱床群または同鉱種の鉱床群に対し,面積規模の大小を考慮せず用いたが,構造運動・マグマ活動・鉱床形成の相関性から,生成区の範囲は構造運動の範囲内に限られるようになり,数十万~100万km2程度とされる。L. de Launay(1897)提唱。その他の規模の鉱床生成域については表に示す名称がある。

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