鉾田村(読み)ほこたむら

日本歴史地名大系 「鉾田村」の解説

鉾田村
ほこたむら

[現在地名]鉾田町鉾田

北浦北端の低地にあり、七瀬ななせ川が村の中央を南流する。南はともえ川の河口を隔てて串挽くしひき村。室町中期まで鹿島氏の所領であったが、永正年間(一五〇四―二一)江戸氏の南進に伴い、その勢力下に置かれた(茨城県町村沿革誌)。永禄年間(一五五八―七〇)再び鹿島氏の所領となり、鹿島治時が一城を築き、子の三郎を配して鹿島城の北方要害とした。同九年治時は武田通信の軍勢と鉾田で戦い、同一二年にも隣村の領主烟田忠幹の反乱に出兵し、要害を構えて、攻撃を繰返した。国分胤政書状(烟田文書)に「其地鉾田へ移動、一人御苦身之至候、御模様無御心元間、及御非脚候、万端御返事待合候、吉岡者昨廿三午刻手前之者共指入候、可有御心安候、猶依御様子何分ニモ可差廻候由、御正印候」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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