銀山寺跡(読み)ぎんざんじあと

日本歴史地名大系 「銀山寺跡」の解説

銀山寺跡
ぎんざんじあと

[現在地名]那珂町門部

門部かどべの中央台地の北端字北坪きたつぼにあり、現在境内山林や畑となっている。鈴照山普門院と号し、浄土宗。「新編常陸国誌」によると、昔この地の上下にそれぞれ四面の堂があり、山上には弥陀の像を安置して上堂山といい、下には正観音を安置して光堂といった。享禄元年(一五二八)草地山六世玉蓮社感誉がある時夢中に音光瑞を感じ、光堂の傍ら一宇創建、普門院といい、のち山上に引いた時に一銀環を得たので銀山寺と名付けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android