銀座八丁(読み)ギンザハッチョウ

関連語 高橋

改訂新版 世界大百科事典 「銀座八丁」の意味・わかりやすい解説

銀座八丁 (ぎんざはっちょう)

武田麟太郎長編小説。1934年(昭和9)《朝日新聞》夕刊に連載,35年改造社刊。36年《続銀座八丁》を《モダン日本》に連載。浅草の安アパートに住む下層庶民の群像を描いた《日本三文オペラ》(1932)で定着させた〈市井事もの〉の作風長編風俗小説として成功させた作品。ファシズム台頭の時代を背景に,銀座の酒場に出入りする階層の頽廃した生態が描かれている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の銀座八丁の言及

【銀座】より

…東京あるいは日本を代表する高級商店街として世界的に知られる。行政地名としての銀座は中央通り(かつての銀座八丁で,銀座通りともいう)をはさむ広い範囲に及んでいる。交通の便がよく,近くにホテルや劇場,映画館も多い。…

※「銀座八丁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む