鋳物師沢新村
いものしざわしんむら
[現在地名]立山町鋳物師沢
中山新村の西に位置。初め沢と称したが、鋳物師が多く住んでいたので鋳物師沢にしたと伝える。永禄(一五五八―七〇)から天正(一五七三―九二)にかけて池田城城下の鋳物師が居住し、刀剣や茶釜などを鋳造したという。その町屋のあったところが小字大瀬町で、消炭や鉄滓が多く出土したと伝える。当村で鋳したという猫足茶釜が現在も伝わる。明暦二年(一六五六)の村御印留に村名がみえ、寛文一〇年(一六七〇)の村御印によると草高一一九石、免三ツ六歩、明暦三年の新田高一石(三箇国高物成帳)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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