ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鋼管の製造」の意味・わかりやすい解説 鋼管の製造こうかんのせいぞうsteel-pipe making 鉄管には,(1) 鋳鉄管,(2) 継ぎ目なし鋼管,(3) 溶接鋼管がある。 (1) は厳密には鋼管でないが便宜上ここに加える。特殊な形のものは鋳造によるが,遠心鋳造法によるものが最も多い。埋設水道管は少くとも 30~50 kg/mm2 の強さと靭性を要するので,球状黒鉛鋳鉄製とする。 (2) は棒鋼をマンネスマン,スティーフェルなどの穿孔圧延機でつくる方法と,ダイスを用いて押出しまたは引抜きでつくる方法がある。どちらも多くの様式があるが,近年ユージン=セジュルネ法が導入され,ひれ付きや星形管などの異形管も自由につくられる。 (3) は鋼板を管状に曲げながら合せ目をガス,アーク,テルミットなどで溶接してつくる。長尺ものができる利点はあるが,溶接は還元雰囲気中で行わなければならない。電気抵抗熱またはアークの熱で溶接したものを電縫鋼管といい,現在最も多く使われている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by