日本歴史地名大系 「鍋島藩窯跡」の解説 鍋島藩窯跡なべしまはんようあと 佐賀県:伊万里市大河内村大川内山鍋島藩窯跡集落の東南端、標高一一七―一三七メートルの所に位置し、東には権現谷を隔てて山(やま)ン城(じよう)(四二七・七メートル)がそびえ、南と西にはシオ岩や屏風岩の断崖が迫る。昭和二七年(一九五二)、四七年、五〇年、五一年、五二年と調査を実施(「鍋島藩窯跡発掘調査概報」昭和五三年・伊万里市教育委員会刊)。五〇年一一月の発掘では、窯室の床面下から高麗焼の陶片が検出され、これによって現在の鍋島藩窯跡が、大川内山に移築された時からのものか、それ以前にも窯場であったのかという疑問が生じた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by