岩石学辞典 「鍋状火口」の解説 鍋状火口 ① pit crater: 火山の緩やかな傾斜面にできた円形または楕円形の陥没凹地で,熔岩や火山砕屑物の集積や小山は形成されない.楯状火山の山頂付近,山腹の噴火地点付近などに多い.これは陥没構造であって融けた熔岩で埋められることはなく,場合によっては熔岩流が壁に沿って壊されることがある.噴出に伴って形成されたものでない点が通常の火口と異なり,凹地の周囲には噴出物などによる盛り上がりはない[Wilkes : 1845, Wentworth & Macdonald : 1953,片山ほか : 1970]. ② volcanic sink: →陥没カルデラ 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報