鍬ヶ崎村(読み)くわがさきむら

日本歴史地名大系 「鍬ヶ崎村」の解説

鍬ヶ崎村
くわがさきむら

[現在地名]宮古市くわ崎上町さきかみまちくわ崎仲町さきなかまちくわ崎下町さきしもまち港町みなとまち臨港通りんこうどおり山根町やまねちようたこ浜町はまちよう日立浜町ひたちはまちよう熊野町くまのちよう日影町ひかげちよう中里団地なかさとだんち出町でちよう佐原さばら一―三丁目・崎鍬さきくわさき

宮古湾の北岸に位置し、南は黒田くろた村・宮古村。浜街道が通る。村境近くに一里塚があり、「三閉伊路程記」に「塚場、家壱軒、上在家と塚場の間三丁斗有、塚場に一里塚のごとき塚壱つ道のかたわらに有、此処より秀嶋へ廻別道あり」とある。元亨四年(一三二四)一一月二三日の関東下知状案(宮古田鎖文書)によれば、閉伊の地頭三郎左衛門尉光員が正応元年(一二八八)閉伊余一員連に分ち与えた所領に笠間かさま(山口村)とならんで鍬ヶ崎がみえることから、鎌倉時代中期すでにこの地に集落が発達、鍬ヶ崎とよばれていたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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