鎌刈村(読み)かまがりむら

日本歴史地名大系 「鎌刈村」の解説

鎌刈村
かまがりむら

[現在地名]印旛村鎌刈

瀬戸せと村の西、西印旛沼の北岸に位置し、北は角田つのだ(現本埜村)。鎌苅・蒲刈とも書く。元和四年(一六一八)の野論一件訴状(石橋家文書)には蒲刈野とみえ、瀬戸村との境にある入会地の草刈権をめぐって争論が起き、幕府奉行所の裁許を受けた。当時、旗本戸田・中山・土屋・富士・新見小俣・石谷・長谷川八氏の相給。寛永二年(一六二五)知行宛行状に蒲苅村・鎌借之郷などとみえ、旗本榊原領四〇石余・同新見領四〇石余などの知行地があった。また同年の旗本土屋氏の知行高五二石。元禄九年(一六九六)旗本榊原領は幕府領となった(「年貢割付状」石橋家文書など)。同一三年頃の下総国各村級分では高二七〇石余、旗本杉原・富士・新見・土屋・松平・永井各氏の六給。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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