師戸村(読み)もろとむら

日本歴史地名大系 「師戸村」の解説

師戸村
もろとむら

[現在地名]印旛村師戸

鎌刈かまがり村の南西に位置し、南は西印旛沼に面する。諸戸とも書き、元禄郷帳はモロドと読みを付す。西部の低地を師戸川が南流、南端の師戸河岸と対岸臼井田うすいた(現佐倉市)との間に師戸渡があり(「利根川図志」など)、佐倉藩にとって交通の要所であった。師戸渡は「佐倉風土記」に水上三九〇丈とある。中世印西いんざい(印西庄)のうち。「本土寺過去帳」(上・七日条)に寛正七年(一四六六)六月に没した「印西師戸ノ御前」妙珍比丘尼がみえる。元和三年(一六一七)五月二六日の知行宛行状に村名がみえ、瀬戸せと・師戸・吉田よしだ三ヵ村の一千一五二石が旗本河口(川口)領となっている。承応二年(一六五三)検地が行われ、当時幕府領であった(「田方検地帳」宗像村役場文書)。「寛文朱印留」では佐倉藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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