鎧形(読み)ヨロイガタ

デジタル大辞泉 「鎧形」の意味・読み・例文・類語

よろい‐がた〔よろひ‐〕【×鎧形/甲形】

平安時代節会行事などの際、近衛官人が着た儀仗用の鎧。布帛ふはくに金・銀などの装飾を施したりして鎧の形に作ったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「鎧形」の意味・読み・例文・類語

よろい‐がたよろひ‥【鎧形・甲形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 武官が節会の行事などの際装束の上に着用する、装飾化した儀仗用の鎧。絹布などに金銀の装飾を施したりして鎧の形状を表現したもの。鎧武者。よろい。
    1. [初出の実例]「金画絹甲形、金画布冑形」(出典:延喜式(927)四五)
  3. 男が用いる淫具水牛の角などで作り、陰茎部に着装するもの。鎧武者。よろい。〔浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)〕

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