…板ガラスに水銀膜をほどこした現在の鏡体の場合は,その縁枠を化粧用具を納めるための抽斗(ひきだし)を設けた台箱上の2本の架木に留金具でとりつけ,鏡と台が一体化した形式のものを文字どおり鏡台と称する。しかし鉄鏡や白銅鏡など金属鏡の時代には,鏡体は通常,唐綾の入帷(いれかたびら)に包んで鏡箱(きようばこ)に納置し,必要に応じて鏡台にかけて使用するのが建前であった。したがって鏡台は,鏡体に付随する用途を有するものであるが,一方ではそれ自体に調度的な性格も備えており,そのため形状を吟味し,さまざまな装飾をほどこした機能美豊かな意匠のものが考案された。…
※「鏡箱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...