鐘淵紡績争議

山川 日本史小辞典 改訂新版 「鐘淵紡績争議」の解説

鐘淵紡績争議
かねがふちぼうせきそうぎ

1930年(昭和5)鐘淵紡績の各工場におこった争議。鐘紡は家族主義労務管理で知られていたが,昭和恐慌の折から,第1次大戦当時から支給していた戦時手当の廃止通告。それに反対して4月10日,総同盟の指導をえた大阪・京都の工場労働者がストライキ突入,ついで兵庫工場にも波及した。親を利用した会社の切崩しに対抗し,全国の労組無産政党の支援のもとで争議を続行。6月5日,労働側の有利に解決した。大阪・京都両工場では総同盟系の組合支部が組織された。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む