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長崎版画 ながさきはんが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

長崎版画
ながさきはんが

長崎絵ともいう。江戸時代長崎で制作された木版画。旅人相手のみやげ絵として売られた。正保2 (1645) 年の『万国人物図』 (神戸市立博物館) が最古の遺品であるが,一般的には享保期頃に芽生え,天明~寛政期頃を盛期として享和,文化,文政期を通じて発達,明治維新とともに消滅したと考えられている。もっぱら長崎の異国的風物を主題とし,合羽 (かっぱ) 摺など単純な手法を用い,やまと絵風,漢画風,洋画風の混在する画面に,オランダ文字,漢字,かななどを同時に記す点が特徴。

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百科事典マイペディアの解説

長崎版画【ながさきはんが】

江戸時代長崎で制作された多色摺木版画。中国や西洋,主としてオランダの異国的風物を主題として描かれ,手法は単純で芸術的価値も低いが,画面の雰囲気は明るい。幕末の横浜版画も同類と考えられる。
→関連項目長崎派

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世界大百科事典内の長崎版画の言及

【長崎派】より

…しかし長崎の洋風画家は司馬江漢ら江戸系の人びとほど西洋画法の摂取に熱心でなく,幕末最末期の川原慶賀を除くと日本的題材の洋風表現はあまり発達しなかった。(6)長崎版画は,江戸の浮世絵よりも技術は劣るが,長崎特有の異国風物を描いた。江戸時代の長崎はその特殊な環境のため,地方都市としてはまれなほど多くの画家を生んだが,長崎派の真価はそれ自身の作品よりも,舶来の新画法を中央に伝えたことにある。…

※「長崎版画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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