長範頭巾(読み)チョウハンズキン

デジタル大辞泉 「長範頭巾」の意味・読み・例文・類語

ちょうはん‐ずきん〔チヤウハンヅキン〕【長範頭巾】

《能の「熊坂くまさか」で熊坂長範が用いる頭巾に似ているところから》目の部分以外は全部覆うように作ったしころ付きの丸頭巾享保元文(1716~1741)ごろ流行熊坂頭巾

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精選版 日本国語大辞典 「長範頭巾」の意味・読み・例文・類語

ちょうはん‐ずきんチャウハンヅキン【長範頭巾】

  1. 〘 名詞 〙 目の所だけを残して、他は全部おおわれるように作った錣(しころ)付きの頭巾。能装束の熊坂長範の頭巾に似ているところからいう。享保~元文(一七一六‐四一)頃流行。熊坂頭巾。
    1. 長範頭巾〈三国役者舞台鏡〉
      長範頭巾〈三国役者舞台鏡〉
    2. [初出の実例]「さむさをもぬすむ長範頭巾哉〈昭甫〉」(出典:俳諧・難波草(1671)冬)

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