長見世(読み)ながみせ

精選版 日本国語大辞典 「長見世」の意味・読み・例文・類語

なが‐みせ【長見世】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 遊女が秋の夜長や、客がないために長時間張見世(はりみせ)をすること。
    1. [初出の実例]「ながみせの時ア、まことにたいくつでなりいせん」(出典:洒落本・大門雛形(1789‐1801)二)
  3. 江戸の、下等な遊女屋。長屋風に仕切って一人ずつ女郎を置いたもの。長屋見世。切店局見世
    1. [初出の実例]「新町や悪川岸の長見世(ナガミセ)も、もうとうに引けた時分だア」(出典人情本・郭の花笠(1836)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android