長野県農民美術(読み)ながのけんのうみんびじゅつ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「長野県農民美術」の解説

長野県農民美術[木工]
ながのけんのうみんびじゅつ

北陸甲信越地方、長野県の地域ブランド。
上田市・東御市で製作されている。大正時代の版画家で洋画家でもあった山本鼎により小県郡神川村(現・上田市)で生まれた。山本鼎は北欧諸国やロシア民芸品に心を打たれて帰国したあと、不況打開と農閑期副業として農民美術建業を説いた。地域の風物などを題材として、手彫りによる郷土色豊かな室内装飾品や実用品がつくられている。長野県伝統的工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「長野県農民美術」の解説

長野県農民美術

大正時代に洋画家、山本鼎の発案指導により創始され、長野県の上田地方を中心として制作が広まった美術工芸品。農家の冬の副業として始まり、現代は専業化している。農村の風物などを題材とする、主に木彫りの室内装飾品や実用品。県の伝統工芸品に指定されている。

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