門前寺村(読み)もんぜんじむら

日本歴史地名大系 「門前寺村」の解説

門前寺村
もんぜんじむら

[現在地名]玉山村門前寺

北上川東岸、奥州街道に沿い、北は渋民しぶたみ村。文禄五年(一五九六)六月四日の南部信直書状(国統大年譜)に「伝馬三拾 沼宮内 川口より下田 門前寺まて をくりまひらせ候 又下田 門前寺より子次方まてをくり可く候」とある。近世初頭と思われる三月二五日の南部利直黒印状(盛岡一方井文書)に門前寺弥三郎の名が記される。「管轄地誌」によれば、古くより村名は「鵙逸もんぜじ」の字を用いるとあり、幕末の御領分中本枝村付并位付(内史略)には「鵙市もずいち門前寺村共」とある。村名は門前寺館の館主鵙逸左衛門次郎に由来するともいう。正保国絵図に鵙逸村とあり、高一二六石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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