門生村(読み)かどむら

日本歴史地名大系 「門生村」の解説

門生村
かどむら

[現在地名]安来市門生町

カドウともいう。島田しまた村の南東に位置し、南西端に清水きよみず山・清水峠、南端たけ(一八一・六メートル)がある。山陰道が通る。北は中海に面していたが、その海浜は現在は東接する吉佐きさ町の浜とともに干拓されて中海なかうみ町となった。中海町一帯は「出雲国風土記」意宇おう郡にみえる「門江かどえ浜」で、「伯耆と出雲との二国の堺なり。東より西に行く」と説明されている。

〔中世〕

当地一帯は宇賀うか庄に含まれていたとみられるが、戦国期になると独立した所領単位となった。中海の干拓などによって新たに開発されたものではないかと推測される。


門生村
かどうむら

[現在地名]君津市蔵玉くらだま

小櫃おびつ川の左岸蔵玉村の南にある。同村と東の黄和田畑きわだはた村へは同川を徒歩渡りで通行した。貞享元年(一六八四)の酒井忠挙領知目録(酒井家文書)に村名がみえ、上野前橋藩領。以降の領主の変遷は向郷むかいごう村に同じ。元禄郷帳には蔵玉村枝郷門生村とあり、高二〇石余。元禄三年(一六九〇)検地帳(門生区有文書)によれば反別は田六反余・畑一町三反余。天保一二年(一八四一)の村明細帳(同文書)によれば高三三石余・反別三町七反余、うち田六反余・畑三町一反余、家数八・人数三四、馬四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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