きわだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「きわだ」の意味・わかりやすい解説

きわだ
きわだ / 黄蘗

黄色の色素をもつ植物染料の一つ。キハダ山地に生じる高木で、内皮は黄色。「きわだ」の名称は、きはだ(黄膚)から出たものという。漢方薬用植物で、苦味のある内皮を黄蘗皮(おうばくひ)と称して、胃の薬とする。染色には、この黄色の部分を煎(せん)じて用いる。媒体を必要としない直接染料で、色は白みを帯びた品のいい色であるが、堅牢(けんろう)性に乏しく、とくに直射日光には弱い。

山辺知行


キワダ
きわだ

キハダ

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百科事典マイペディア 「きわだ」の意味・わかりやすい解説

キワダ

キハダ魚類

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世界大百科事典(旧版)内のきわだの言及

【キハダ(黄肌)】より

…スズキ目サバ科の海産魚(イラスト)。キワダとも呼ばれる。その名のとおり第2背びれ,しりびれ,小離鰭(しようりき)が鮮黄色で,体もやや黄色を帯びる。…

【マグロ(鮪)】より

…日本ではふつうマグロとは大型のサバ型魚類で刺身として生食に供されるものを指すことが多く,このためカジキ類をもカジキマグロと称することがある。分類学上のマグロ属はビンナガ(ビンチョウ)Thunnus alalunga(英名albacore)(イラスト),クロマグロ(ホンマグロ,シビ,ハツ)T.thynnus(英名bluefin tuna)(イラスト),ミナミマグロ(豪州マグロ)T.maccoyii(英名southern bluefin tuna),メバチT.obesus(英名bigeye tuna),キハダ(キワダ)T.albacares(英名yellowfin tuna)(イラスト),タイセイヨウマグロT.atlanticus(英名blackfin tuna),コシナガT.tonggol(英名longtail tuna)の7種を含む。このうち,ビンナガ,メバチ,キハダの3種は世界の熱帯から温帯にかけての広い範囲に生息する。…

※「きわだ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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