開原(読み)かいげん

精選版 日本国語大辞典 「開原」の意味・読み・例文・類語

かいげん【開原】

  1. 中国県名。現在の遼寧省藩陽の北東にある。元代に置かれ、明代、東北地方経営の根拠地であった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「開原」の意味・わかりやすい解説

開原
かいげん / カイユワン

中国、遼寧(りょうねい)省北部の県級市。遼河(りょうが)平原上に位置し、市域の南西部は遼河中流部に沿う。鉄嶺(てつれい)地級市に属する。常住人口54万5600(2014)。市域内を遼河の支流清河(せいが)が東西に貫流し、市東部に清河ダムがある。京哈(けいは)線が市域を南北に貫通し、開原で支線開豊線(開原―西豊(せいほう))が分岐する。清(しん)代康煕(こうき)年間(1662~1722)に県が置かれ、1988年市制が施行された。機械、食品加工、製紙を主とする工業が立地。周辺農村ではコウリャン大豆トウモロコシ、米を産する。

[河野通博・編集部 2017年4月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android