鉄嶺(読み)テツレイ

デジタル大辞泉 「鉄嶺」の意味・読み・例文・類語

てつれい【鉄嶺】

中国遼寧省北東部の都市渤海ぼっかい以来の古い町。金・明代の遺跡が多い。ティエリン。

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精選版 日本国語大辞典 「鉄嶺」の意味・読み・例文・類語

てつれい【鉄嶺】

  1. 中国、遼寧省瀋陽市の北東方にある都市。石炭産地農産物綿布集散地。渤海国以来の古都で、城内には唐代の円通寺や明代の春花楼などがあり、景勝に富む。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉄嶺」の意味・わかりやすい解説

鉄嶺(中国)
てつれい / ティエリン

中国、遼寧(りょうねい)省北東部にある地級市で、鉱工業都市。遼河(りょうが)中流部東岸、竜首(りゅうしゅ)山の山麓に位置する。3市轄区、鉄嶺、昌図(しょうと)、西豊(せいほう)の3県を管轄し、開原(かいげん)、調兵山(ちょうへいざん)の2県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。常住人口305万1481(2010)。1979年、鉄嶺県の中心部を分離して市が設けられた。石炭の産地として知られ大明炭鉱などがある。また、機械、冶金、ゴム、電子、食品、紡績工業などが立地する。哈大(はだい)線(ハルビン―大連(だいれん))、平斉線(四平(しへい)―チチハル)などが市内を通る。特産として「鉄嶺挽馬(ばんば)」や太ネギがある。

 鉄嶺県はコウリャン、大豆、トウモロコシの産地で、竜首山、慈清寺、遼代の白塔などの名勝史跡がある。

[河野通博・編集部 2017年4月18日]


鉄嶺(朝鮮民主主義人民共和国)
てつれい / チョルリヨン

北朝鮮、江原道高山郡と淮陽(わいよう)郡の郡界にある峠。標高686メートル。長寿峰(971メートル)と風流山(1024メートル)の鞍部(あんぶ)で、京元線が開通する以前は、京元街道の主要な通路となっていた。古くから鉄嶺以北地方を関北地方(咸鏡(かんきょう)南・北道)とし、以西地方を関西地方(平安南・北道)とする別称がある。

[魚 塘]

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