開国起原(読み)かいこくきげん

改訂新版 世界大百科事典 「開国起原」の意味・わかりやすい解説

開国起原 (かいこくきげん)

旧幕臣勝海舟が編纂した書で,1893年(明治26)に成った。3巻。日本がどのようにして開国し,開国後どのような外交をおこなったかを記述したもので,対象とした時期は1830年代から67年まで。前半は重要な事件の項目別に,後半は編年体に構成されている。条約幕府の達,外国公使と老中との対話書,外国奉行をはじめ諸幕臣の上申書評議書などを全文引載し,ところどころに勝が解説を付している。《海舟全集》所収
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「開国起原」の意味・わかりやすい解説

開国起原
かいこくきげん

ペリー来航前後から大政奉還前後に及ぶ幕末内政,外交史料集。全3巻。勝海舟編。執筆は木村芥舟 (喜毅) が担当。 1893年,宮内省蔵版として刊行。『海舟全集』所収。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android