開拓使札幌本庁本庁舎跡(読み)かいたくしさつぽろほんちようほんちようしやあと

日本歴史地名大系 「開拓使札幌本庁本庁舎跡」の解説

開拓使札幌本庁本庁舎跡
かいたくしさつぽろほんちようほんちようしやあと

[現在地名]中央区北三条西六丁目など

現在の北海道庁の敷地内、赤レンガ庁舎で親しまれる元北海道庁庁舎(現北海道立文書館)の北側にあった開拓使の本庁舎。建築当時、本庁の敷地は、現在の北一条から北六条の各西四―七丁目を占めていたが、その中央に位置していた。明治五年(一八七二)七月着工し、同六年一二月に完成した。建物は木造二階建、屋上に八角形の塔が付属し、建坪一六八坪余、桁行一六間六分六厘・梁間一〇間の三層楼で、地上から八角座までの高さは一四間一尺、建築費は三万二千二〇九円余であった(「事業報告」第二編)。設計は従来、開拓顧問の御雇外国人ケプロンといわれてきたが、近年は開拓使工業局の技師らによるとする説が有力になってきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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