札幌通(読み)さつぽろどおり

日本歴史地名大系 「札幌通」の解説

札幌通
さつぽろどおり

[現在地名]室蘭緑町みどりちよう海岸町かいがんちよう一―三丁目・入江町いりえちよう中央町ちゆうおうちよう一―三丁目・幸町さいわいちよう山手町やまてちよう一―三丁目・母恋北町ぼこいきたまち一―三丁目・母恋南町ぼこいみなみまち一―五丁目・茶津町ちやつちよう新富町しんとみちよう一―二丁目・御前水町ごぜんすいちよう一―三丁目など

明治六年(一八七三)から同三三年六月までの室蘭郡の町。絵鞆えとも半島の中央に位置し、室蘭湾に沿って南北に細く続き、西小路にしこうじ町・さわ町・幕西まくにし町・常盤ときわ町・ほん町が西に、東小路町・はま町・新堀しんぼり町・なか町が東に入る通りとして発達した(明治一五年「室蘭港市街図」北海道志巻二など)。現在の海岸線は明治以来の埋立工事・港湾拡張工事で、初期の面影をとどめていない。近世にはトカリモイ(トキカラモイ)マクニシトウフツウエンチャシなどのコタンがあった(山川地理取調図など)。明治五年から札幌本道の開削工事が始まり、一〇月室蘭港―もり(現森町)間の定期航路開設、室蘭駅逓所が開業。


札幌通
さつぽろどおり

[現在地名]中央区北二条西きたにじようにし一―六丁目・北三条西きたさんじようにし一―六丁目など

明治五年(一八七二)札幌市街に北海道の国郡名をもって町名を付けた際に誕生した町(「地理諸留」道立文書館蔵など)。町の中央部を東西に貫く通りも札幌通とよばれる。街区は明治六年札幌之図では創成そうせい川の西で通りの南北ともに東から西へ三区画が区割りされ、その西方は本庁敷地となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android