閏加村
うるかむら
[現在地名]一宮町閏賀
揖保川の上流右岸に沿った堆積地に位置し、南北に長い集落を形成している。北は西安積村。閏賀とも記される。「播磨国風土記」宍禾郡の条にみえる雲箇里の遺称地。中世は安積保のうちに含まれていたとみられる。永禄五年(一五六二)一二月一六日の神殿作事入目注文(伊和神社文書)によると、伊和神社は一殿(本殿)建立に使用する檜皮五荷を「うるか」で購入し、代価は二五〇文であった。慶長国絵図に「うるか村」とみえる。領主の変遷は西安積村と同じ。正保郷帳に閏賀村とみえ、田方一四七石余・畠方二六石余。元禄郷帳に閏加村とみえ、高一九八石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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