関靖(読み)セキ ヤスシ

20世紀日本人名事典 「関靖」の解説

関 靖
セキ ヤスシ

大正・昭和期の日本史学者 神奈川県立金沢文庫長。



生年
明治10(1877)年3月4日

没年
昭和33(1958)年8月9日

出生地
東京府神田(現・東京都千代田区)

別名
号=晩翠

学歴〔年〕
東京高等師範学校〔明治39年〕卒

学位〔年〕
文学博士(日本大学)〔昭和30年〕

主な受賞名〔年〕
日本学士院賞〔昭和28年〕「金沢文庫の研究」,紫綬褒章〔昭和32年〕

経歴
山口、石川、神奈川の各県視学などを経て、大正7年広島師範教諭、14年神奈川県立平塚高等女学校教諭、昭和3年神奈川県社会教育主事、5年神奈川県立金沢文庫長となった。20年退職。この間、称名寺に伝わる古書古文書整理調査を行い「金沢文庫本図録」(全2巻)「金沢文庫古書目録」「金沢文庫古文書」(全12巻)などを公刊。他に「武家の興学」「金沢文庫の研究」「かねさわ物語」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「関靖」の解説

関靖 せき-やすし

1877-1958 大正-昭和時代の日本史学者。
明治10年3月4日生まれ。神奈川県平塚高女教諭をへて昭和5年から21年まで神奈川県立金沢文庫初代文庫長をつとめ,称名寺,金沢文庫につたわる古書,古文書の整理・調査・保存尽力。28年「金沢文庫の研究」により学士院賞。昭和33年8月9日死去。81歳。茨城県出身。東京高師卒。号は晩翠。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android