闃寂(読み)ゲキセキ

デジタル大辞泉 「闃寂」の意味・読み・例文・類語

げき‐せき【×闃寂】

[ト・タル][文][形動タリ]ひっそりと静まり、さびしいさま。げきじゃく。
深夜―として、四望しぼう人なく」〈漱石吾輩は猫である

げき‐じゃく【×闃寂】

[ト・タル][文][形動タリ]げきせき(闃寂)

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精選版 日本国語大辞典 「闃寂」の意味・読み・例文・類語

げき‐せき【闃寂】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )( 「せき」は「寂」の漢音 ) ひっそりとしてさびしいこと。また、そのさま。静寂。げきじゃく。
    1. [初出の実例]「投閑闃寂頗相宜、最喜遊人過我稀」(出典:明極楚俊遺稿(14C中か)和山家偶成韻)
    2. 「時に街衢已に闃寂(ゲキセキ)として夜深く」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一九)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐暮登四安寺鐘楼詩〕

げき‐じゃく【闃寂】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )( 「じゃく」は「寂」の呉音 ) =げきせき(闃寂)
    1. [初出の実例]「天籟闃寂(ゲキジャク)静まれば」(出典:軍歌橘中佐(1904)〈鍵谷徳三郎〉)

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