闕疑(読み)けつぎ

精選版 日本国語大辞典 「闕疑」の意味・読み・例文・類語

けつ‐ぎ【闕疑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「論語‐為政」の「多聞闕疑、慎言其余則寡尤」による語 ) 疑わしいものとして、決定を保留しておくこと。また、そのような事柄細川幽斎(藤孝)著文祿五年版本「伊勢物語闕疑抄」のように書名に用いることがある。
    1. [初出の実例]「闕疑を挙られし所々ども、一々符節と合せたること也」(出典:随筆・槐記‐享保一一年(1726)一一月一六日)
    2. [その他の文献]〔漢書‐芸文志〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「闕疑」の読み・字形・画数・意味

【闕疑】けつぎ

疑問のあるものは保留する。〔論語、為政〕子曰く、多く聞きて疑はしきを闕(か)き、愼んで其の餘を言へば、則ち尤(とが)寡(すく)なし。

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