防己尾城跡(読み)つづらおじようあと

日本歴史地名大系 「防己尾城跡」の解説

防己尾城跡
つづらおじようあと

[現在地名]鳥取市金沢

湖山こやま南西岸の池に突き出した尾根上にある。寛永二一年(一六四四)の山県長茂覚書(吉川家文書)吉岡よしおか城と記すが、天正年間(一五七三―九二)には亀山かめやまとよばれていた(七月二一日「森脇春親書状写」、一〇月一日「吉川元春・同元長連署書状写」ともに岩国徴古館蔵)。防己尾(保己尾)城というのは地元の呼称で江戸時代に定着したものと思われる。城跡は三つの丘に分れており、北の池に面した標高三八メートル余の丘を本丸とし、南西に続く丘を二の丸、二の丸の東にやや離れた丘を三の丸とする(「因伯古城跡図志」県立博物館蔵)。二の丸の南西に続く尾根は大規模な空堀で切断され、現在は湖山池を周回する道路が通って大堀おおほり地名が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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