防府平野(読み)ホウフヘイヤ

デジタル大辞泉 「防府平野」の意味・読み・例文・類語

ほうふ‐へいや〔ハウフ‐〕【防府平野】

山口県中央南部、佐波さば下流域に広がる県内最大の平野周防すおう灘に面し、佐波川三角州大半近世干拓によって形成された。穀倉地帯。佐波川西岸や平野の北東部に条里制遺構が見られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「防府平野」の意味・わかりやすい解説

防府平野
ほうふへいや

山口県中央南部にある県下最大の平野。中心都市は防府市。佐波川が周防灘に注ぐ河口に形成された三角州で,南端は江戸時代の干拓地。開発は古く古墳群や神社,仏閣があり,北半部には条里制の遺構が残っている。米作が盛んで裏作にムギ類,タマネギを栽培。反収,裏作率は県下最高。干拓地の三田尻塩田は 1960年に廃止され,その跡地電機や食品,繊維などの工場が立地し,周南工業地域の西端部を形成。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の防府平野の言及

【佐波川】より

…支流島地川との合流点に徳地町の中心集落堀があり,80年,近くに中国自動車道の徳地インターチェンジが設置された。流域の半ば近くが花コウ岩地で,土砂の流出が著しく,河口部には県下最大の三角州平野が形成され,防府平野と呼ぶ。ここは古代周防国府の所在地で,今も条里制の遺構を広く残している。…

※「防府平野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android