コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

裏作 うらさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

裏作
うらさく

主たる作物の収穫後,次の作付けまでの期間を利用してほかの作物をつくること。水稲を中心とした農業の場合,特に水稲の作付けを表作 (夏作) ,その後に植える作物を裏作 (冬作) ということが多い。水田裏作は,一般に排水の容易な乾田において可能であり,常時湛水状態にある水田ではむずかしい。野菜類,緑肥作物,麦などが裏作の対象となる。表作の水稲作のあとに裏作をなす水田を二毛田と呼び,表作しかしないものを一毛田と呼ぶ。また,裏作をしない農業を単作と呼ぶことがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

うら‐さく【裏作】

主目的とする作物を収穫したあと、次の作付けまでの期間を利用して他の作物を栽培すること。また、その作物。稲のあとに麦を植えるなど。後作(あとさく)。⇔表作

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

裏作【うらさく】

表作の対。同一耕地で同一年内に2種の作物(たとえばイネと麦)を栽培する(二毛作)場合,比較的重要度の高いもの(イネ)を表作というのに対し,重要度の劣るもの(麦)を裏作という。
→関連項目水田単作

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

うらさく【裏作】

同じ水田あるいは畑に夏季1作と冬季1作と,異なる2種類の作物が栽培される二毛作において,夏季の表作(夏作)に対して冬季の栽培のことを裏作(冬作)という。水田では表作・裏作,畑では夏作・冬作と表現されることが多い。米が主食の(あるいはその象徴であった)日本では,水田のイネ(水稲)こそ“表”であり,水田裏作とはいっても,あえて水田表作とはいわず,イネ以外の作物を水田の夏作とする場合にだけ水田表作という指定が必要となる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

うらさく【裏作】

主要な作物を収穫したあと、次の作付けまでの間を利用して他の作物を栽培すること。また、その作物。稲を刈り取ったあとに、麦を植えたりする類。 ⇔ 表作

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

裏作
うらさく

同じ田畑に、異なった作物を年2回栽培する二毛作や、3回以上栽培する多毛作の場合に、夏を中心とした主栽培期間につくることを表作といい、それに対し、その後の栽培を裏作とよぶ。たとえば水田では、表作にイネをつくり、その収穫後から翌春まで裏作にムギ類をつくることが多い。また、裏作する作物をさして裏作ということもある。
 日本では耕地面積が狭く、その有効利用を図るため裏作が発達し、ジャガイモ、ナタネ、野菜なども裏作される。また裏作には、土地を肥やすために栽培されるレンゲソウなども含まれる。なお、後作(あとさく)と同意に使われることもあるが、冬季は作付けせず、春早くから水稲の田植までの間にジャガイモや野菜を前作する場合も裏作とよばれることがある。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の裏作の言及

【勧農】より

…治水工事とともに創設された灌漑施設の維持管理にも領主は心を寄せ,必要な用具や資材を農村に給付する。初期の農業技術指導の中心は裏作奨励である。1600年(慶長5)福岡に入部した黒田如水は,その地に二毛作の行われていないのを知って裏作を奨励している。…

【畑∥畠】より

…平安時代以来,水田の畠地化ないし畠の水田化したとみられる〈畠田〉〈田白(田畠)〉などの中間的,過渡的な畠が絶えず生み出されていた。また平安時代における冬作麦の普及と,安定的な畠地二毛作の発展の影響を受けるなどして,裏作に麦やベニバナなどを作る水田二毛作も平安末期には端緒的に始まったのである。そして中世後期には一部の地域で三毛作さえ行われたが,こうしたことも畠作の集約化と関連するであろう。…

※「裏作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

裏作の関連キーワード野崎中生キャベツ笹木三月子大根田上菜の花漬古田苅かぶら太田 麻之助チューリップ岸田彦右衛門藤野宗次郎富松一寸豆千筋みずな紀州うすい太田麻之助上坂 伝次二宮[町]香りごぼう上坂伝次勝山水菜千筋水菜砺波平野立花寛治

今日のキーワード

桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す

《「史記」李将軍伝賛から》桃やすももは何も言わないが、花や実を慕って人が多く集まるので、その下には自然に道ができる。徳望のある人のもとへは人が自然に集まることのたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

裏作の関連情報