ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「防舷物」の意味・わかりやすい解説 防舷物ぼうげんぶつfender 船の舷側に取付けた緩衝物。船舶が繋岸するとき,または他船に横付けの場合に,接触による衝撃力をやわらげて,相互の損傷を防止するために使用される。コルクをタール・ロープで包み込んだ球形のコルク・フェンダー,丸太などの木製フェンダー,古マニラ麻索を束ねたロープ・フェンダー,ゴム管にチェーンを通してつるすラバー・フェンダー,古タイヤの利用などがある。これらの緩衝物を,桟橋,岸壁,浮標などに取付けた場合は,防護材と呼ぶ。また防舷材とは,船の舷側に氷よけのためにつける緩衝材,または砕氷船の前方の傾斜した部分のことをさす。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by