防衛問題懇談会(読み)ぼうえいもんだいこんだんかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「防衛問題懇談会」の意味・わかりやすい解説

防衛問題懇談会
ぼうえいもんだいこんだんかい

新しい防衛構想を検討するため,1994年2月,細川首相の私的諮問機関として設置された懇談会。メンバーは,アサヒビール会長の樋口広太郎座長とし,外交,防衛,経済,財政の専門家ら9人。当初,細川首相に報告書を提出する予定で防衛力削減を中心に議論が行われていたが,内閣総辞職など予期しなかった事態が続き,結局,村山内閣時代の 94年8月に答申した。報告書は,自衛官定数を 27万 4000人から 24万人に減らし,対旧ソ連邦を想定した組織構造からの脱却を求めているほか,人工衛星による情報収集能力の強化や戦域ミサイル防衛への参加など,戦略的転換を提言している。

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