阿尾城跡
あおじようあと
[現在地名]氷見市阿尾
氷見市街地の北端、海に突き出た独立丘陵の城山(四四メートル)に築かれた城。海に直接面した立地をみせる城郭は珍しく、県指定史跡。青城・青之城などとも記された。麓からの比高は約四〇メートルにすぎないが、海に面した南・東や阿尾集落に面した北の三方は断崖絶壁の要害で、西側も急斜面で守られる。阿尾は八代谷沿いに荒山峠を越えて能登へ通じる街道の分岐点であり、古くからの交通の要衝であった。また、海に向けて突き出した丘陵上にあることから、富山湾を航行する船舶の動きも十分監視できたとみられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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