阿岸村
あぎしむら
現池田・二又・南・是清・山是清・新町分など阿岸川流域一帯に比定される中世の村。文永年中(一二六四―七五)創建と伝える阿岸本誓寺があった。永徳二年(一三八二)八月日の総持寺仏殿造立目録(総持寺文書)に「阿岸殿」とみえ、馬一疋を献納している。文明五年(一四七三)三月二五日、阿岸三釜の住人彦四郎ほかが「西寺わたりせ」に所在する二〇刈(代物二貫文)の田地(「彦四郎等売券寄進状」本誓寺文書)、永正九年(一五一二)二月二八日、阿岸の住人新九郎ほかが代物三貫文の田地をそれぞれ本誓寺に売寄進している(「新九郎等売券寄進状案」同文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 