阿波堀川(読み)あわぼりがわ

日本歴史地名大系 「阿波堀川」の解説

阿波堀川
あわぼりがわ

慶長五年(一六〇〇)開削された堀川で(大阪市史)、東は西横堀にしよこぼり川に直角に接続し、西部では間に海部堀かいふぼり川を挟んで京町堀きようまちぼり川の南を西流、百間堀ひやつけんぼり川に注いでいた。両岸一帯の地域を阿波堀とよぶ。昭和三二年(一九五七)埋立てられ姿を消したが、現在の靭本うつぼほん町一―三丁目と西本にしほん町一―三丁目の境界となる道路がかつての流路にあたる。全長一〇町二七間、川幅は上流で一〇間、下流で一五間であったが、明和四年(一七六七)両岸が築立てられて八間となった(西区史)。名称の由来は豊臣政権期にこの辺り一帯が阿波座あわざと称されていたためで、阿波座堀あわざぼり川ともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android