阿波座(読み)アワザ

デジタル大辞泉 「阿波座」の意味・読み・例文・類語

あわざ〔あはザ〕【阿波座】

大阪市西区の地名近世初期、多く阿波商人が住み、水上交通要地であった。

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精選版 日本国語大辞典 「阿波座」の意味・読み・例文・類語

あわざあはザ【阿波座】

  1. ( 近世に阿波の商人が多く住みついたことから ) 大阪市西区東部の地名。西横堀川阿波堀川立売堀(いたちぼり)川、薩摩堀川の運河に囲まれ、水上交通の要地であった。のち、新町遊郭内の下等な遊女屋の町として有名。

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日本歴史地名大系 「阿波座」の解説

阿波座
あわざ

北は阿波堀あわぼり川、西は百間堀ひやつけんぼり川、南は立売堀いたちぼり川に囲まれた地域全体の総称。豊臣政権期すでにこの地域は阿波座とよばれており、名称の由来は阿波蜂須賀家の屋敷があり、阿波の商人が群居していたことによるという(大阪市史)一説には阿波屋太郎助が豊臣秀吉から拝領した土地であったためともいう。慶長一九年(一六一四)大坂冬の陣では大坂方が砦を築き、のち寄手の蜂須賀至鎮が進撃して古屋敷に入った(同書)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「阿波座」の意味・わかりやすい解説

阿波座
あわざ

大阪市西区の中央部東寄りにあり、もと阿波堀(阿波座堀川ともいう。現在は埋立て)の南一帯の地。地名は安土(あづち)桃山時代ここに阿波商人が群居したことに由来する。近世以来の商業地区で、現在大阪堂島商品取引所をはじめ銀行、会社や問屋などが多い。なかでも阪神高速道路(もと西横堀川)に沿う通りは、陶磁器問屋が多く、俗に瀬戸物町の名があり、火防陶器神社(坐摩神社(いかすりじんじゃ)(坐摩神社(ざまじんじゃ))境内)の7月の祭礼日は瀬戸物祭りでにぎわう。地下鉄中央線が東西に、同四つ橋線と千日前線が南北に走る。

[位野木壽一]

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