普及版 字通 「陌」の読み・字形・画数・意味
陌
9画
[字訓] あぜみち・みち・さかい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は百(ひやく)。〔説文新附〕の阡字条十四下に「路の東西なるを陌と爲し、南北なるを阡と爲す」、また〔玉〕に「阡陌なり」とあり、田間の路、あぜをいう。神梯の象である(ふ)に従い、もとは聖域についていう語であろう。漢の楽府に〔陌上桑〕があり、もと門つけの祝い歌から、物語歌に発展したものと思われる。
[訓義]
1. あぜ、あぜみち。
2. みち、ちまた、東西のみち。
3. さかい、境界。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕陌 ミチ・チマタ・ヨコナハテ・ヨロ(コ)シ・ヨコシノミチ 〔立〕陌 セハシ・チマタ・ノミチ・ミチ・ヨコシ 〔字鏡集〕陌 ヨロ(コ)シ・ミチ・セハシ・チマタ・ヨコナハテ・ヨコシノミチ
[熟語]
陌額▶・陌上▶・陌阡▶・陌頭▶・陌刀▶・陌路▶
[下接語]
街陌・綺陌・陌・広陌・交陌・陌・荒陌・郊陌・市陌・紫陌・津陌・翠陌・井陌・阡陌・桑陌・長陌・南陌・柳陌・連陌・閭陌
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報