限田説(読み)げんでんせつ(その他表記)Xian-tian-shou; Hsien-t`ien-shuo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「限田説」の意味・わかりやすい解説

限田説
げんでんせつ
Xian-tian-shou; Hsien-t`ien-shuo

中国で,民間の大土地所有を制限しようという主張。豪族の大土地所有を押え,小農民を保護しようとする農民保護政策の一環として唱えられた。前漢,武帝時代の董仲舒思想にみられたが,哀帝綏和2 (前7) 年には大司馬師丹が限田法施行建言。実施には移されなかったが,王莽 (おうもう) の土地政策のなかにその主旨が生かされた。後漢の荀悦,魏の徐幹らの思想にもみられ,次いで晋の占田・課田制に受継がれた。北魏以降の均田制もこの思想の流れをくむものとみることもできる。

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