院林村
いんばやしむら
[現在地名]福野町院林
西を山田川、東を旅川に限られ、旅川対岸は寺家村。中世の石黒庄院林郷の遺称地とされ、建暦元年(一二一一)四月六日の関東御教書(醐醍寺文書)に「石黒庄内院林・太海両郷」とみえる(西礪波郡福光町の→太海郷・院林郷)。院林郷は同郷地頭の在地領主院林氏の名字の地とされ、院林の名が示すように寺院が立並んでいたとみられる廃寺跡の心礎や、地頭・雑掌にかかわる政所・公文所の地名が残る。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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