…比叡山中に延暦寺が建立されると,この2神は天台宗守護の護法神として尊崇され,天台宗の興隆にともなって信仰を集めた。西本宮系の摂社聖真子(宇佐八幡)と客人(まろうど)(白山姫神),東本宮系の三宮,十禅師,八王子とともに山王七社とされ,神々はしだいに増加して,中世には中七社,下七社とあわせて山王二十一社を形成し,社内百八社,社外百八社の神をまつった。また諸国の比叡山末寺や所領,日吉社領には日吉社が勧請され,各地域に分布して現在にいたっている例も多い。…
※「山王七社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」