陣場遺跡(読み)じんばいせき

日本歴史地名大系 「陣場遺跡」の解説

陣場遺跡
じんばいせき

[現在地名]本宮町荒井

東流する五百ごひやく川北岸の河岸段丘上にある弥生時代中期後半の埋葬跡。現川床との比高は約一〇メートル。昭和四四年(一九六九)の発掘調査で、E地点で弥生時代中期の土坑墓一五基・合口甕棺墓一基・配石遺構一基・小竪穴一基が発見された。土坑墓の中には他所で破壊した土器破片が供献として配されていて、土製勾玉・碧玉製管玉・石製円盤が出土したものもある。


陣場遺跡
じんばいせき

[現在地名]前橋市池端町、北群馬郡吉岡村陣場

榛名はるな山東裾部の桑園地帯にあり、標高一八八―一九二メートル。昭和五四年(一九七九)土地改良事業に伴って調査され、平安時代を中心とした竪穴住居跡六三、製鉄炉二、奈良時代の竪穴住居跡一、中世井戸跡二などが検出された。出土遺物は須恵器土師器・灰釉・緑釉陶器・石帯・鉄製品・鋼製品など。とくに一辺約五〇メートルの大溝に区画された溝中からの平安時代の出土遺物量は莫大で、灰釉陶器・緑釉陶器出土もきわめて多く、緑釉陶器の大半がここから出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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