陰事(読み)いんじ

精選版 日本国語大辞典 「陰事」の意味・読み・例文・類語

いん‐じ【陰事・隠事】

  1. 〘 名詞 〙 人に知られるのをはばかる事柄。秘密のこと。隠しごと。
    1. [初出の実例]「詐咒縛其童子。教説人之陰事」(出典:続日本紀‐神護景雲二年(768)一二月甲辰)
    2. 「人の隠事(インジ)を発く密告者とならんは」(出典:寧馨児(1894)〈石橋思案〉一四)
    3. [その他の文献]〔周礼‐天官・内小臣〕

かげ‐ごと【陰事】

  1. 〘 名詞 〙 人にさとられないように隠してすること。また、隠していること。かくしごと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「陰事」の読み・字形・画数・意味

【陰事】いんじ

かくしごと。〔史記、信陵君伝〕子曰く、臣の客に、能く趙王の陰事を探得するり。趙王の爲す、客輒(すなは)ち以て臣に報ず。臣此れを以て之れを知ると。是の後魏王、子の賢能を畏る。

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