陰極線オシログラフ(読み)いんきょくせんオシログラフ

精選版 日本国語大辞典 「陰極線オシログラフ」の意味・読み・例文・類語

いんきょくせん‐オシログラフ【陰極線オシログラフ】

  1. 〘 名詞 〙 ( オシログラフは[英語] oscillograph ) 陰極線電界進路を曲げる性質を利用して、電流電圧変化などをブラウン管に映して観測または記録する装置

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化学辞典 第2版 「陰極線オシログラフ」の解説

陰極線オシログラフ
インキョクセンオシログラフ
cathode-ray oscillograph

電子流を細いビームとしてこれに垂直な蛍光物質を塗ったスクリーンに当てると,ビームの当たった部分が点状のスポットとして発光する.ビームの途中に垂直な二方向に電位差 VxVy を与えると,電子ビームはそれぞれの方向に偏向を生じ,蛍光物質スクリーン上のスポットも VxVy に対応した位置に慣性なしに動き,VxVy が時間的に変化するときはスポットもこれにつれて動く.したがって,時間tとともに変化する量を電位差 Vy(t)に変換し,Vx(t)として時間tそのものの経過をとって

Vx(t)=t
とするとき,スクリーン上のスポットは関数 Vy(t)そのものを図示することになる.陰極線オシログラフはこのようにしていろいろの現象の観測用に使われるが,同様の原理でテレビジョン用のブラウン管などが開発されている.[別用語参照]ブラウン管オシログラフ

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「陰極線オシログラフ」の意味・わかりやすい解説

陰極線オシログラフ
いんきょくせんおしろぐらふ

オシロスコープ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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