陰部瘙痒症(読み)いんぶそうようしょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「陰部瘙痒症」の意味・わかりやすい解説

陰部瘙痒症
いんぶそうようしょう

皮膚になんら発疹(ほっしん)がなく、陰部のみに局部性にかゆみがおこる皮膚病。中年以後の女性に多く、陰唇に生じやすく、これを外陰瘙痒症という。男性の陰嚢(いんのう)にもおこることがある。おりもの、子宮疾患更年期障害、糖尿病、尿道狭窄(きょうさく)、前立腺(ぜんりつせん)疾患などが原因となる。治療としては、抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤の内服を行う。湿疹化を伴う副腎皮質ホルモン剤含有軟膏(なんこう)の外用が有効である。原因疾患に対する治療も必要である。便通を整えたり、食物にも注意して、酸味塩分の強いもの、刺激性のものなどを避けることもたいせつである。カンジダ症やその他の真菌症の合併にも注意を払う必要がある。

[伊崎正勝・伊崎誠一]

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