陵谷(読み)りょうこく

精選版 日本国語大辞典 「陵谷」の意味・読み・例文・類語

りょう‐こく【陵谷】

  1. 〘 名詞 〙 丘陵と谷。高い所と低い所。また、「詩経小雅・十月之交」の「高岸為谷、深谷陵」によって、世の中の移り変わりにたとえる。
    1. [初出の実例]「但以世無恒質、所以陵谷更変、人無定期、所以寿夭不同」(出典万葉集(8C後)五・悲歎俗道仮合即離易去難留詩序)
    2. [その他の文献]〔漢書‐劉向伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「陵谷」の読み・字形・画数・意味

【陵谷】りようこく

高岡も深谷となる。滄桑の変。〔晋書、杜預伝〕預、後世の名を爲すことを好む。~石にして二を爲(つく)り、其の勳績を紀し、一は山の下に沈め、一は山(けんざん)の上に立つ。曰く、焉(いづく)んぞ此の後、陵谷と爲らざるを知らんやと。

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