隙駟(読み)ゲキシ

デジタル大辞泉 「隙駟」の意味・読み・例文・類語

げき‐し【隙×駟】

《4頭立ての馬車が走るのを壁のすきまから見ると、あっというまに通り過ぎる意から》月日の過ぎ去ることが早いこと。隙駒げきく

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精選版 日本国語大辞典 「隙駟」の意味・読み・例文・類語

げき‐し【隙駟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「隙」は壁のすきま、「駟」は四頭立ての馬車 ) 短い距離を速い馬車で通りすぎる意から、月日のたつのが早いことをたとえる語。隙駒(げきく)
    1. [初出の実例]「穀林揺落、隙駟難駐」(出典:正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳)
    2. 「宮車一たび去んぬ 楼台の十二空しく長し 隙駟追ひがたし 綺羅の三千暗に老いんだり〈張読〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)

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普及版 字通 「隙駟」の読み・字形・画数・意味

【隙駟】げきし

駟馬が隙をすぎる。隙駒。〔礼記、三年問〕則ち三年の喪は、二十五にして畢(をは)る。駟(四頭立ての馬)の隙をぐるが(ごと)し。

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