隠れ待機児童(読み)カクレタイキジドウ

共同通信ニュース用語解説 「隠れ待機児童」の解説

隠れ待機児童

厚生労働省は毎年4月1日時点で、認可保育所に入所できなかった全国の待機児童数を集計、公表している。国の基準では/(1)/東京都認証保育所など自治体単独の保育事業を利用/(2)/幼稚園一時預かりなどを利用―は除き、/(3)/保護者が育児休業中の場合は、集計に加えるかどうか自治体が判断できるとしている。共同通信の自治体調査では、/(1)/~/(3)/で潜在的な保育の需要があるとして、「隠れ待機児童」とみなした。

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知恵蔵mini 「隠れ待機児童」の解説

隠れ待機児童

認可保育施設に入所できなかったにもかかわらず、「待機児童」と認定されなかった子ども通称特定施設を希望し、空きがある通える施設に入らなかったと自治体が判断したり、自治体が補助する認可外施設に入ったりした場合、厚労省定義では待機児童の対象外となる。そのため、希望通りの施設に入れなくとも「待機児童」とは認定されない。2016年3月の衆議院功労委員会における塩崎恭久厚生労働相の答弁で、15年4月時点でこういった児童が少なくとも4万9000人いたことが判明。同時期に自治体が待機児童と認定した児童は2万3167人だったことから、実態を反映していないとの指摘も出ている。

(2016-3-23)

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